2013.3.28 WATARU MUTO
なぜシェアカンパニーかということを説明したい。
元は、ArtisansCEという社名だった。Artisans of Creative the Experienceを略したものだ。経験を作る職人。建築や不動産という物理的なものを作るのではなく、そのものを通して得られる経験を作る職人チームなのだ、という意味を込めて。
しかし、あまりにも言いづらく、電話に出る時も舌をかむので、事業が広がってきたのと、シェアハウス及びシェアオフィスの事業を主軸にし始めたときに、社名変更をした。わかりやすくしようと。
シェアカンパニーの事業はForumのようなシェアオフィスは管理の中では少数でシェアハウスの運営が大多数を占める。
なぜシェアハウスなのか。
外部環境から考える。
先進国のデフレは続く。根本的にはITインフラの極度の発達と、物流の発達により、労働力の価格競争が世界的に起こっている。つまり、所得が平準化するまで、より安い商品は作られ、我々の手に届き続ける。もちろん商品そのものの品質で勝負をするということはミクロでは行うべきだし、それによる勝ちも常にあるが、構造的根本的には、それらはまねられ、踏襲され、もっと安く作る人たちが出てくる。
つまり、所得水準の高い先進国ではデフレが続き、また、平均所得の目減りは続く。
今日より明日、明日より明後日、所得が伸びていくことが予想される、期待される時代は終わった。
そのトレンドは、例えば中国やインド、東南アジアがこれから。そして最後はアフリカか。
戦争等による、資源の略奪や、情報のコントロールがされづらくなっている。したがって、所得平準化の大きな流れは変わりづらいと考えるのが妥当。
つまり、結果、日本人の平均所得は今後も下がり続ける。
豊かに衰退していく方法を提供する
戦後日本は大きく経済発展した。資産インフレが大幅に起こった。(東京の平均的地価は7000倍程度。丸の内に至っては2万倍超)
それが20年前にとまり、デフレが始まった。
日々生活が向上、上昇していく時代から、量的、物量的には日々下がっていく時代へ移行した。
豊かさを捉えなおす方法を提供する必要がある。
より持っているから豊かか?ではない。
それが事業の骨子である。
経済的には対昨年割れ、給与も下がった、でも、豊かになった。
この感覚を作ることが、シェアカンパニーが目指す事業。
シェアハウスに関しての考え方はまた今度。