2013.4.25 WATARU MUTO
The Forumのあり方のイメージを表するのに、セルジュ・ゲンスブールを引き合いに出して、立ち上げの関係者たちに伝えた。1960年代~70年代にフランスのポップミュージック界で活躍した。顔はそんなにかっこいいとは言えないのだが、とにかく、美人にもてた。ジェーン・バーキンやブリジット・バルドー。こんな女性たちどうやって口説くんだと腰が引けてしまうぐらいの女性たちと浮名を流した。
ポップミュージックなのだが、歌詞がアイロニーや性表現と言った、批判的、攻撃的な要素を含んでいたり、赤裸々な表現とかで話題を作ったのだろう。政治的発言などもしたり、酔っぱらってテレビに出演したり。ハチャメチャな側面も持つが、なんか、知的で全体としてかっこいい。
The Forumにはそういう要素を表現したかった。空間もかっこいいのはさることながら、色気のあるかっこいい人たちが集まるだろうと思った。仕事をやりきっている人たちって、もちろん考え方もしっかり持っているし、哲学も持っている。そして仕事に対して当たり前だがとても真摯でまじめだ。でも一方で遊び心を持っていて、遊び方だったりが、やたらかっこいい。そして結果、もてる。
知的議論を重ねたり、それにより具体的なことを、The Forumに入居した人や関わった人たちと発信していきたいと思っている。が、それは、何かただの勉強会的な、まじめキャラクターだけでは実際できないと思う。セルジュ・ゲンスブール的知性と色気と破壊的行動力が伴ったような人々。そういう人が集うことにより、この場の価値がまた上がる。ここにはかっこいい人や、美しい人が集ってきている。