2014.8.8 WATARU MUTO
シェアカンパニーにおいて、The Forumが持つ意味について
シェアハウスが作り出すコミュニティが、どういったコミュニティとなっていくのか。それはわからない。
しかし常にコミュニティから何かが生まれてくる。文化や芸術もそうだし、ビジネスだって、ある種のコミュニティが発信源だったりする。政治も。
シェアハウスにおけるコミュニティには、功罪があると思う。安くそれなりに楽しく、疑似家族的なことを体験できるので、居心地がよい。
それを提供することを目的としているのだから、間違いではないし、世知辛い状況が続くことが必然である、今後の日本にとって重要な役割だと思う。
多くの場合、シェアハウスのコミュニティとは、どちらかというと癒し的な要素が強く、互いを助け合ったりとそういう場合が多いと思う。
一方で言えるのは、シェアハウスが提供しているコミュニティは、切磋琢磨し、競い合い、上りあっていく。そういうコミュニティではない。
そういう上昇競争社会というのは、家の外にありそれに疲れたからこそセーフティーネットとしてのシェアハウスの存在意味があるのだろう。なので、シェアカンパニーの事業の多くを占めているのはシェアハウスであり、これは安定的な需要が今後も増大すると思う。
なぜなら、多くの人が量的成長を実感できた時代から、量的後退を感じざるを得なくなってくる時代にとっくにシフトしてしまったからだ。
でもそれででもやはり、少数だったとしても、上昇していくことを希求する、そういったコミュニティもやはり必要なのではと考える。
それでもやはり何らかの成長を求め、がりがりと、ギラギラと、やっていく人たちも一定以上必要だろうと思う。
それが行われる場所、コミュニティがシェアオフィスであり、その象徴がThe Forumであると解釈している。
また、個人的あるいは、シェアカンパニーに関る人のライフスパンにおいても、The Forumは重要と考える。30代前半から40代前半が中心メンバーである。
The Forumはとりあえず7年間運営する。この7年間は我々にとってとても大事な7年間だと考える。自らを高めていき、成長していく仕組みを持っておく必要がある。
The Forumはそんな場所としたい。面白い入居者の人たちとの接点も肝要であるし、また、この場所で行われていくこと、そこで出会う人たちとの関係性含めて、意味があると考える。