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水庭からのレター。

2019.10.10 AYAKO NOMOTO

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なにかの雑誌か忘れてしまったが、その風景写真を見てからずっと行きたいと思っていた場所。 ついにお誘いの声が掛かり、しかもその場所でお能の舞が観られるという特別なイベント。すぐに申し込みをして新幹線のチケットも手配した。こういう時は行動が早い(その後聞いた話では申し込みはすぐに定員に達し当初の予定より人数を大幅に増やしたとか)

その場所とは那須にあるボタニカルガーデンアートビオトープ「水庭」。 妹島和代建築設計事務所を経て、パリのカルティエ現代美術財団にて財団としては初となる建築家の単独個展を行ったりと 今注目の建築家のひとりである石上純也さんが設計をしたことでも話題の場所。

アートビオトープとしても初の試みのイベントらしかった。 参加者は白い服を身につけることが決まっていたのもよかった。100人近くの人が水庭の中をそぞろ歩く姿も絵になる。 岡の向こうから、雅楽「しょう」と太鼓の音と共に能楽師の安田登さんが登場すると、一気に場が静まり返る。 神々しい舞に、ほんとに神様がいるという錯覚。いや、そこには居たんだろうな。

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水庭が暗闇に包まれると、あちらこちらに置かれていた薪に火が灯される。薪の下にあるのは陶芸家・近藤高弘さんの作品。 実は近藤さんとは5年程前に京都のご自宅で夕飯をご馳走になったことがあったのだ! 私のことを覚えているかしらと謙遜しながらもご挨拶すべく探したのだが、そこでは会えず仕舞い。 きっとまた今よりもいいタイミングで会えるだろう。

1時間程の「夜の水庭に、謡い、舞い、」と題された一夜限りのイベント。 本当に素晴らしかった。 庭と水と木ならここFORUM世田谷にもあるし、こういう舞いのイベントも企画できればと思いを馳せて帰りの新幹線へ。

嬉しいことに新幹線の中で食べられるようにとミニシャンパンとオリジナルのパンがお土産に。 こういう気遣いがあるとまた来たくなる。次回は泊まりにいきます! a.

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森の時間@Forum

2015.9.14 AYAKO NOMOTO

8月最後の日曜に『森の時間』と題したイベントが行われました。
日本各地の森の音をリアルタイムで配信するスピーカー、Forest Notesから流れる森の声に満たされた空間。
駒沢の書店/ギャラリー、SNOW SHOVELINGによってセレクトされた本。
集するコーヒー屋、+coffeeが提供する、1杯づつ丁寧にドリップされた珈琲。
森を感じるヨガセッションとサウンドアーティストsawakoによるサウンドパフォーマンス。
Forumの入居者であるhitohitoさんと私の料理とお酒。

来て頂いたみなさんの笑顔が見れて、素敵な夏の思い出になりました。

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『Le fil roug』 @ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO

2015.5.24 AYAKO NOMOTO

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ミュンヘンーパリー東京の3カ所で、「糸」を共同テーマとした初の展示。 エスパスは展示会毎に凝った装丁のブックがもらえるのもあっていつもチェックしているギャラリー。
普段はなかなか行かないLOUIS VUITTONの上にあり、そこに行くというのもちょっとテンションあがります。気持ち綺麗めな格好の時にいきます。

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こちらはガーダ・アメールの刺繍をベースとした作品。 カラフルな糸がなんの模様かもわかならいほどキャンパスいっぱいに絡み合っている。でもよく見ると、女性の裸体がたくさん。 「女性の家庭的な分け隔てを突き詰め強調するとともにその境界を曖昧にした」作品。 1筋縄ではいかない女性の心情や環境が糸によって描かれていてとても好きでした。

そして、このハンス・オブ・デ・ペークの映像作品。 こんなにドキドキする映像作品を観たのは初めて… aka_2

日本の伝統文楽を参考にして作られていて、人形遣いが男女の人形をあやつり、悲劇的な恋愛を描いた作品なんだけど、まず人形遣いが顔を塗るシーンから始まることで、人形を操る人間も登場人物として印象を受けるところや、寂しげで儚げな音楽、重々しい照明、すべてが運命的な男女の愛の行く末を現していて、また、鑑賞者も同じ空間にいるような錯覚になりドキドキしっぱなし。

「時間や場所、状況に関わらず出逢う運命にある2人を繋ぐ見えない糸がある」とは中国の諺だそう。
引っ張っても絡んでも決して切れない赤い糸。自分の小指の先には?と、想像を広げずにはいられない展示でした。
A

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